2023.05.30
店舗管理システム

クラウドとオンプレの違いとは?【コストやメリットを比較】

本記事では、クラウドとオンプレの違いを解説します。簡単に言うと、クラウドとオンプレはシステムの管理方法が違います。また、クラウドなら低コストで運用が可能であり、オンプレはセキュリティ面の強化に最適です。双方の特徴を理解し自社に合ったほうを導入しましょう。本記事では、クラウドとオンプレの違いやメリットデメリットを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

近畿システムサービス管理部

近畿システムサービスは、店舗のトータルな提案を行うシステム開発会社です。免税システム、RFIDソリューション、電子署名等、多くの業種システムの開発実績がありますが、特に流通関連のシステムでは多数の実績とノウハウがあります。

クラウドとオンプレの違いは【管理方法】

結論から申し上げると、クラウドとオンプレの違いは、システムのリソースを管理する方法が異なります。

  • クラウドはサービス提供事業者がシステムリソースを管理する
  • オンプレはシステムリソースを自社で管理する

なお、オンプレの正式名称は「on the premises」と言われ、「店内で・構内で」の意味を指します。このように、双方の違いはシステムリソースを自社で管理するかどうかです。

クラウドとオンプレのコストを比較

双方のコストを比較すると、クラウドのほうが圧倒的にコストパフォーマンスが良くなります。クラウドが低コストで開始できる背景としては、高額機器を購入する必要がないからです。
 
前項で解説したように、クラウドのシステムリソースを管理するのはあくまでサービス提供事業者です。そのため、クラウドの導入で発生するコストはサービスの利用料のみになります。
 
一方のオンプレは、サーバーを始めとした高額機器やソフトウェアを購入する必要があるため、高額な初期費用が発生します。そのため、コストを抑えたい場合はクラウドの利用がおすすめです。

貴社はクラウドとオンプレどちらが向いている?

クラウドとオンプレのどちらを利用するべきか、悩む方も多いかと思います。実際、クラウドとオンプレのどちらが向いているのかをご紹介します。

【低コスト&簡単さを重視】ならクラウドがおすすめ

低コストと簡単さを重視するなら、クラウドを推奨いたします。前項でも解説したように、クラウドは自社で用意する機器がないため、初期費用を安く抑えられます。また、サービスの契約が完了すればすぐに使用できるため、運用開始まで時間もかかりません。

  • コストを抑えたい
  • 簡単に、すぐに運用を開始したい

上記に該当する場合は、コストが安く、難しい初期設定が不要のクラウドで開始しましょう。

【高いセキュリティを重視】ならオンプレがおすすめ

機密性の高い情報を管理するため、高いセキュリティを重視する場合はオンプレがおすすめです。基本的に、オンプレは設置から保守・管理もすべて自社で行うため、セキュリティ対策も万全にできます。
 
もちろん、クラウドもセキュリティ面は問題がないケースが大半ですが、サービス提供事業者による部分があります。つまり、クラウドは全体的にサービス提供事業者に任せるため、セキュリティ面や保守・管理面に不安がある方もいるでしょう。
 
オンプレは初期費用が高額だったり、運用開始まで手間がかかったりする分、セキュリティ面を自社で管理できるのがメリットです。

  • セキュリティを他人に任せたくない
  • 制約なしで自由にカスタマイズしたい

上記に該当する方は、オンプレで始めましょう。

クラウドのデメリット3つ

クラウドのデメリット3つ

ここからは、クラウドとオンプレのメリットとデメリットをご紹介します。それぞれの良い点と悪い点を理解し、最適な選択ができるようになりましょう。
 
まずは、クラウドの3つのデメリットから解説します。

  • 自由にカスタマイズできない
  • セキュリティ面をコントロールできない
  • 利用にはネット環境が必要

自由にカスタマイズできない

クラウドは、あくまでサービス提供事業者からサービスを借りて利用する立場になります。そのため、制約の範囲内であればカスタマイズできますが、それ以上のことはできません。

セキュリティ面をコントロールできない

先述したように、クラウドを利用する以上、セキュリティ面はサービス提供事業者に任せるしかありません。そのため、もう少しセキュリティ面を強化したいと思っても、自社の力ではコントロール不可能です。

利用にはネット環境が必要

クラウド使用時は、ネット環境が必須です。したがって、ネット環境がない場所や通信が悪い場所ではスムーズに使用できない可能性があります。必要に応じて、外出先にポケットWi-Fiを持ち歩くことになるでしょう。
 
ただしサービスによっては、オフラインでも利用できる機能が搭載されていますので、オフライン機能付きのクラウドか確認してみてください。

クラウドのメリット4つ

クラウドのメリットは下記の4つです。

  • 初期費用が安い
  • 導入が簡単
  • スムーズに利用を開始できる
  • 拡張性が高い

それぞれ順番に見ていきましょう。

初期費用が安い

本記事の冒頭でも解説しましたが、クラウド最大のメリットは初期費用が安いことです。基本的に用意するのはネット環境のみなため、サービス利用料金しか発生しません。導入後も自社では管理が不要なので、保守・管理のための人件費も削減できます。

導入が簡単

導入が簡単なことも、クラウドの魅力的なメリットでしょう。オンプレの場合、機器やソフトウェアを購入し、初期設定も自社で行います。そのため、導入するだけでも重労働になるでしょう。

スムーズに利用を開始できる

クラウドなら導入が簡単なのと併せて、スムーズに利用を開始できます。もちろん、難しい初期設定もありませんし、さらにクラウドは自動でアップデートしてくれるため、自社でアップデートをする必要がありません。

拡張性が高い

クラウドは、拡張性が非常に高いというメリットもあります。たとえば、使用量が大きくなってきたら簡単に容量プランを変更できたり、アカウント数を変えたりすることも可能なため、柔軟に対応ができます。

オンプレのデメリット2つ

ここからはオンプレのデメリットとメリットをご紹介します。オンプレのデメリットは下記の2つです。

  • 高い初期費用が必要
  • トラブルがあっても自社で対応する

詳しく見ていきましょう。

高い初期費用が必要

オンプレを導入する際は、最低でも200万円の初期費用が必要になります。もし、セキュリティ面を万全にしたり、性能を高めたりする場合は500万円以上かかる可能性もあります。
 
クラウドとは比較できないほどの初期費用が発生しますが、その分ランニングコストを抑えることが可能です。

トラブルがあっても自社で対応する

システム・サーバーに、トラブルは付き物です。クラウドなら、トラブル対応はサービス提供事業者が行ってくれますが、オンプレの場合はトラブル対応も管理も自社で行わなければなりません。ただし、システム・サーバーの障害対応を外注する方法もあります。

オンプレのメリット2つ

オンプレにはデメリットがありますが、一方で下記2つのメリットもあります。

  • 柔軟にカスタマイズできる
  • セキュリティ性が高い

それぞれ順番に見ていきましょう。

柔軟にカスタマイズできる

オンプレは、100%自社の好みになるようカスタマイズでき、場合によってはオーダーメイドを利用することもあります。こちらも、自社で管理するからこそのメリットでしょう。

セキュリティ性が高い

自社でシステムリソースを管理するため、データが外部に漏れる心配はほぼありません。このセキュリティ性の高さを評価して、オンプレを選ぶ企業も少なくないでしょう。特に顧客情報を扱うなら、セキュリティ性の高いオンプレがおすすめです。

オンプレからクラウドに移行する際の注意点3つ

社内システムを、オンプレからクラウドに移行する際の注意点は下記の3つです。

  • クラウドで使える機能を確認する
  • セキュリティ面は安全か確認する
  • 既存のシステムをクラウドで使えるか確認する

それぞれ順番に解説します。

クラウドで使える機能を確認する

クラウドに移行する場合には、自社に必要な機能が実装できるか必ず確認しましょう。オンプレは自由度が高かったため、自社が求めた機能を確実に実装できたと思います。しかし、クラウドに搭載する機能を決めるのは、あくまでサービス提供事業者なため、必要な機能を実装できない可能性があります。
 
そのため、自社が実装したい機能は使えるかを、事前にクラウドサービス提供事業者に確認するとよいでしょう。

セキュリティ面は安全か確認する

クラウドも多くは大手IT企業が運営・管理しているため、基本的にはセキュリティ面は大丈夫です。厳重なセキュリティ対策はされていますが、セキュリティをサービス提供事業者に任せる以上は、自社が安心できるまで詳細を確認しましょう。いずれにしても、クラウドはオンプレ以上にセキュリティ面は注意する必要があります。

既存のシステムをクラウドで使えるか確認する

社内システムをそのままクラウドに移行する場合は、すべての社内システムの移行が可能か確認しましょう。もしクラウド化する社内システムと、しない社内システムを併用するなら問題なく連携できるかも確認してください。
 
最も重要なのは、既存のシステムがクラウドで使えるかどうかです。なお、クラウドサービス提供事業者の中には、安全に自社システムとクラウドの接続可能なサービスを提供してくれる場合もあります。

昨今で注目のクラウドとオンプレのハイブリッド連携とは?

ハイブリッドは、異なる種類を意味しています。つまり、クラウドとオンプレのハイブリッド連携は、自社で管理するオンプレとクラウドを連携した運用状態を指します。ハイブリッド連携すると、クラウドとオンプレの良いとこ取りをして組み合わせることが可能です。
 
たとえばハイブリッドクラウドには、コストの安さに加えて、セキュリティ面も万全にできるメリットがあります。そのため、クラウドとオンプレどちらか選べない場合は、双方のメリットを掛け合わせたハイブリッド連携を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

まとめ

クラウドとオンプレの違いは、システムリソースの管理方法です。クラウドはシステムリソースをサービス提供事業者が管理し、オンプレはすべて自社で管理します。
 
低コストと簡単さを重視するならクラウド
セキュリティ重視ならオンプレ
 
それぞれの特徴を理解して、自社の目的に合った選択をしましょう。昨今ではテレワークが推進されており、クラウドの需要は高まっています。
 
近畿システムサービスでは、業務効率化のためのシステムを多数ご用意しております。ご興味がある方は、お気軽に資料請求やお問い合わせください。

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