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RFIDは、私たちの身近なところでよく使われているシステムです。
そんなRFIDですが、種類や用途によって周波数や電波方式が異なります。
ここでは、周波数がUHF帯RFIDについてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
UHF帯RFIDとは?
UHF帯RFIDとは、その名の通りUHF帯の周波数帯で無線通信を行うRFIDシステムのことです。
アンテナの大きさに左右されることがありますが、UHF帯RFIDの通信距離は数メートルほどになります。
他の周波数帯よりも長い距離に対応しているため、比較的に多くの商品を扱っている物流倉庫やアパレル店などで活用されています。
ただし、UHF帯は指向性が比較的ある反面、金属や水からの影響を受けやすく、ゴムに吸収されるという特徴があります。
そもそもUHF帯とは
UHF(Ultra High Frequency)は極超短波とも呼ばれ、300MHz〜3GHzの周波数の電波のことを言います。
UHF帯の1波長の長さは、LF帯(長波帯)の1波長と比較すると、およそ7333分の1になります。
UHF帯は極超短波と言われる所以はここにあります。
RFIDにおけるUHF帯は、860~960MHzを指します。
以前までは950MHz帯が主流でしたが、電波法改正により、今では920MHz帯が主流になっています。
UHF帯RFIDのメリット
UHF帯RFIDのメリットは、以下の3つです。
- 長距離かつ一括読み取りが可能
- ICタグの費用が安い
- 読み取るまでがスピーディー
それぞれを詳しくご紹介いたします。
長距離かつ一括読み取りが可能
先ほども軽く触れましたが、UHF帯RFIDのメリットの1つが、長距離の通信を可能とすることです。
また、複数のタグを一括で読み取れます。
つまり電波の範囲内であれば、タグを瞬時に読み取ることができるのです。
このメリットがあるため、毎日数多くのものを検品しなければならない物流倉庫を中心に、あらゆる場所で活用されています。
ICタグの費用が安い
UHF帯のICタグは、他の周波数帯のICタグよりも費用が安いです。
ICタグはバーコードを発行するよりも値段がどうしても高くなってしまうため、UHF帯のICタグの価格が安いというのは、利用者にとってありがたいメリットの1つなのではないでしょうか。
しかしながら、別途ICタグに機能を追加する場合は、費用が高くなります。
読み取るまでがスピーディー
UHF帯は周波数が高いため、通信速度が早いというメリットがあります。
つまり、タグの情報を読み取るまでがとてもスピーディーなのです。
そのため、検品作業や棚卸作業などの時間や手間がかかる業務であっても、以前ほどの労力を使わずに遂行することができます。
UHF帯のデメリット
UHF帯のデメリットとしては、金属や水分の影響を受けやすいことです。
影響を受けてしまうと、ICタグの読み取りが困難になってしまいます。
そのため、UHF帯を活用したRFIDを使用する場合は、ICタグを貼り付ける場所に注意する必要があります。
例えば、金属製品や水分を含んだ物体にICタグを貼り付けた場合、通信距離が短くなるだけでなく、通信そのものができなくなったりします。
どうしてもそういった物品にICタグを取り付けたい場合は、できる限り金属面または水分のある面から離したうえで貼り付けることが対応策として挙げられます。
近年はデメリットを克服するタグが開発されている
技術力の向上により、金属の影響を受けやすいなどのUHF帯RFIDのデメリットを克服するようなタグが、近年は開発されています。
例えば、極小タグや金属専用タグなどが開発されているのです。
デメリットを完全に克服できるようなタグが開発できれば、UHF帯RFIDは今後もさらに発展していくでしょう。
送信出力が251mW以上の場合は登録申請が不可欠
RFIDリーダーなどの専用機器は、無線機器に該当します。
法により、送信出力が250mW以下の無線機器の使用をする場合は「特定小電力無線局」に該当するため、登録申請を行う必要はありません。
ただし、251mW以上の無線機器を使用する場合は登録申請が不可欠です。
RFIDシステムを導入する際には、この点に注意しましょう。
UHF帯RFIDシステムの活用例
UHF帯RFIDシステムは、アパレルやオフィス、公共サービスや物流倉庫などですでに活用されています。
RIFDシステムは、商品を管理するために活用されるケースが多いです。
例えば、アパレルだと商品を種類・色・サイズごとに管理しなければなりません。
この管理を手作業で1つ1つやるとなると、ものすごい手間と時間がかかってしまいます。
RFIDシステムであれば、そういった手間と時間を大幅に短縮化することができます。
GUなどではすでにRFIDシステムを活用したPOSレジが導入されており、管理の面以外でも活躍しています。
このように、発展性と多様性を秘めたRFIDシステムは、これからも活躍する場所がますます増えていくことが予想されています。
まとめ
UHF帯はRFIDで使われている周波数帯の1つです。
UHF帯RFIDの利用にはデメリットがある反面、それを上回るようなメリットがあるため、すでにさまざまな場所で利用されています。
管理業務に時間を追われている方は、RFIDシステムを導入してみてはいかがでしょうか。