2022.11.29
生産管理システム

人手不足の業界は?今、必要な対策について

今日、多くの日本の企業が人手不足に陥っており、大きな課題となっています。

業界によっては人手不足が深刻になり、敬遠されてしまうことも。

業界ごとに異なりますが、従業員が定着しないことには様々な原因が挙げられます。

そこで今回は、人手不足が続く業界を紹介した上で、これからの人手不足の対策について解説していきます。

近畿システムサービス管理部

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人手不足の業界と理由

 

建設業界

建設業界の人手不足の原因は、労働者の高齢化と、若手人材の流出の多さが考えられます。

55歳以上の技術労働者が大量に退職する未来が10年後に迫っているため、今後はこれまで以上に、人手不足が深刻になるとの予想もあります。

「職人気質」の労働者が多い環境でもあることから、若手への指導も厳しいものになりがちです。

現代の若者からは肉体労働が敬遠されやすく、厳しい労働環境や低めの給与水準も気になります。

こうした環境に耐えきれずに、建設業界を離れてしまう人材も少なくありません。
 

医療・福祉業界

医療・福祉業界の人手不足の原因は、仕事の大変さと賃金の安さです。

また、少子高齢化の影響を大きく受けている業界でもあり、人材の供給が追いついていないのが現状。

欧米などに比べると日本の介護職員の給料は低いほか、きつい仕事のイメージもあって、慢性的な人材不足に陥っています。
 

飲食業界

飲食業界の人手不足の原因は、非正規雇用が多いことです。

飲食店では人件費削減のために、賃金の安いアルバイトやパートといった非正規雇用の労働者を多く抱えています。

しかし、こうした人材はどうしても短期離職の傾向があります。

一定期間が経過すると辞めていく人材が多く、結果として「常に採用を考えなくてはいけない」という状況が続いているのです。
 

宿泊業界

宿泊業界もの人手不足の原因は、労働環境の厳しさから敬遠されていることです。

ホテルや旅館で働くと、多くの場合はシフト勤務となります。

就業時間が不規則で、プライベートの予定も立てづらいことも敬遠されている理由の一つです。

労働の大変さに見合った給料が提示されないケースも多く、低賃金であることも労働者離れに拍車をかけています。
 

運送・流通業界

運送業界の人手不足の原因は、ネットショッピングによる流通量の爆発的な増加です。

ネット通販やフリマアプリの利用者が急増した一方で、運送を担う人材の数が増えたわけではありません。

結果、低価格で仕事を請け負う零細企業が増え、低い報酬でドライバーを募集する企業が続出することになってしまいました。

低賃金であることや勤務時間が長いことから従業員のモチベーション低下や運送業のイメージを悪化につながってしまっています。
 

IT業界

現在もIT技術の発達に伴い市場が拡大しており、需要が追いついていない状況が続いています。

特に懸念されているのはエンジニアで、高度な技術分野での人材不足が目立つ現状です。

技術の進化によりエンジニアの人手不足が予想されるとともに、技術の発達についていけない従業員の増加も懸念されています。

業務のIT化により便利になる一方で仕事についていけない人が増えるのは他の業種でも予想されます。

ITに特化した人材でなくとも順応できる人員と教育体制の確保が重要になってくるでしょう。

人手不足の対策

人手不足の対策
 

採用強化

人手不足の対策として真っ先に挙げられるのが採用の強化でしょう。

現代では採用の枠にとらわれず、外国人などの雇用を視野に入れることも大切です。

人手不足の現状を受け、政府は外国人雇用を積極的に推進しています。

日本語能力試験に合格している外国人を雇用することで、企業は日本語の会話ができて即戦力となってくれる外国人労働者を雇用することが可能です。

外国人労働者を雇用する場合は就労ビザや受け入れ体制が必要になるため、よく確認してから取り組むようにしましょう。

また、女性や高齢者の採用も選択肢に入れることで、人手不足の解消が可能です。

国籍や年齢や性別で考えるのではなく、働く意思や能力など柔軟な視点で採用を進めることができれば、人手不足解消が見えてきます。
 

従業員のスキルアップ

人手不足に陥ってしまっている原因として、業務の進め方や従業員のスキルに問題があるということも考えられます。

従業員に無駄な作業をさせていないかを検討し、マニュアルを作って業務の手順を見直すことが重要です。

また、従業員の足りないスキルを把握して、スキルアップのための教育体制も大切になってきます。
 

IT技術の導入

業務をデジタル化して効率を高めることも、人手不足解消に効果的です。

今日、多くの企業でIT技術や便利な管理システムが導入され、業務の効率化が図られています。

その一方で、従来からの手法で業務を進めている中小企業も少なくありません。

人手が足りない状態で従来の非効率的な業務フローでは従業員の負担が大きくなり、離職の原因にもなるでしょう。

受発注業務、製造における単純作業、在庫管理など、IT技術を導入することで自動化・効率化できる業務は増えてきています。

さまざまな業務を効率化できるソフトウェアの開発も進んでいます。IT技術を少しでも多く導入していくことで、人手不足の解消につながるでしょう。

まとめ

業界ごとの人手不足や対策について紹介してきました。

人材の確保が必要な場合もありますが、従来の業務フローや教育体制を見直すことも重要です。

また、IT技術を導入して単純な作業などは機械にこなしてもらうことも視野に入れましょう。

導入費用は高いですが、人件費や採用にかかるコストを考えると長期的に見れば得をすることも十分に考えられます。

まずは人材不足を感じる課題の部分を洗い出し、適切な対策を取るようにしてください。

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