2025.01.31
POS

クレジット決済の導入方法とメリット・デメリット、サービス選びのポイントを解説

キャッシュレスでの支払いを希望する顧客が増えている昨今、クレジット決済を導入する店舗も増加しています。

 

そこで本記事では、自店舗でもクレジット決済を導入したいとお考えの方に向けて、クレジット決済の導入方法や導入のメリット・デメリット、利用するサービス選びのポイントを解説します。

クレジット決済の導入方法【直接契約方式】

クレジット決済の導入方法には2種類あり、その1つが『直接契約方式』です。直接契約方式ではクレジットカード会社に直接連絡し、個別審査を受けて契約を結びます。

 

直接契約方式は後述する決済代行会社経由契約方式に比べて、決済手数料をはじめとしたコストを抑えられるというメリットがあります。

 

一方で審査に時間がかかる、個人事業主の場合は審査に通らない可能性があるなどのデメリットも。またクレジットカード会社ごとに締め日や入金日が異なることから、入金状況と明細のチェックといった経理業務が煩雑になり、時間と手間を要する恐れがあります。

 

クレジット決済の導入方法【決済代行会社経由契約方式】

決済代行会社経由契約方式では、決済代行会社を経由してクレジットカード会社と契約します。複数のクレジットカードブランドを利用したい場合も一度の申し込み手続きでまとめて契約ができ、運用に関しても決済代行会社のサポートを受けられるので手間を大幅に削減できます。

 

デメリットとしては、前述の直接契約方式に比べて決済手数料が発生する分、コストが嵩む点が挙げられます。ただしこの決済手数料は、決済代行会社のサービスを利用し、運用の時間や手間を減らすために必要不可欠です。

 

 

クレジット決済を導入するメリット

クレジット決済の導入を迷っている場合はメリットとデメリットを理解したうえで、じっくりと検討してみてください。まずは導入のメリットから解説します。

 

現金管理や売上管理の手間を削減できる

クレジット決済での買い物は現金を必要としないことから、釣り銭の用意やレジ締め作業などの手間を減らせます。加えて決済の履歴が記録として残ることから、売上管理の負担も軽減できます。こうした手間や負担が削減されることで接客や販売活動に力を入れやすくなり、結果的に売上の向上にもつながることでしょう。

 

未回収リスクを抑えられる

現金のやりとりには代金やお釣りの間違い、紛失などのリスクがともないます。しかしクレジット決済ならば現金でのやりとりが不要であるため、しっかりと売上を確保でき未回収リスクを抑えられます。

 

顧客満足度が上昇しリピートにつながる可能性がある

近年はキャッシュレスでの支払いを希望する顧客が増えていることから、クレジット決済を導入することで現金を持ち歩かない顧客に対しての販売機会が増加します。さらに、顧客満足度が上昇してリピートにつながる可能性が考えられ、売上アップを期待できます。

 

クレジット決済を導入するデメリット

クレジット決済の導入には当然ながらデメリットもあります。以下で解説しますので、メリットとあわせて導入する際の検討材料にしてください。

 

コストがかかる

クレジット決済を導入する際には、クレジットカードの情報を読み取る決済端末を購入・レンタルするための初期費用がかかります。備わっている機能によるものの、購入の場合は1〜5万円、レンタルの場合は3,000〜8,000円が目安です。

 

この他、顧客がクレジット決済を利用するたびに『決済手数料』がかかります。決済手数料は店舗の業種や規模によって変動しますが、一般的には決済金額の3〜10%です。

 

>>クレジットカード決済で店側にかかる手数料について|相場や支払い先、よくある質問など

 

チャージバックのリスクがある

チャージバックとは、クレジットカードの保有者が決済に同意しない場合に、クレジットカード会社が売上を取り消し、保有者に返金する仕組みです。たとえばクレジットカードの不正使用の疑いがあるときなどに実施されることがあります。

 

チャージバックが実施される場合、クレジットカード会社に代金を返金しなければなりません。加えて商品が戻ることはないため大きな損害が生じます。こうしたリスクを考慮し、トラブルを回避するために事前の対策が欠かせません。

 

クレジット決済を導入した場合の手数料について

前述のとおりクレジット決済を導入すると決済手数料がかかります。相場を詳しくチェックしておきましょう。

 

以下では業種別・規模別に手数料の相場をまとめました。

 

業種別手数料の相場

 

業種 手数料の相場
大型チェーン店(コンビニ、家電量販店など) 1〜1.5%
デパート、百貨店 2〜3%
個人経営店、小売店、専門店 3〜5%
飲食店 4〜7%
サービス業(美容室、エステサロンなど) 7〜10%

 

規模別手数料の相場

 

規模 手数料の相場
大型チェーン店、百貨店 1~2%
チェーン店(数店舗展開)、飲食店 3~5%
個人経営店 4~7%

 

クレジット決済のサービスを選ぶポイント

クレジット決済を導入する際は、自店舗に合った利用しやすいサービスを選ぶことが大切です。特に以下の4点は導入前にしっかりとチェックしておきましょう。

 

入金サイクル

顧客による決済が完了してから店舗の口座に入金されるまでの期間はクレジット決済サービスによって異なり、決済の翌日に入金されるケースや、一定サイクルでまとめて入金されるケースなどがあります。また、入金してもらうためには申請が必要なケースもあるため、事前に確認したうえで利用するサービスを選びましょう。

 

利用できるクレジットカードの種類

クレジットカードにはさまざまな種類(ブランド)があります。VISA、Mastercardなどメジャーなブランドはほとんどのクレジット決済サービスで利用できますが、種類によってはサービスの対象外となっている可能性があるため注意が必要です。自店舗で利用したいクレジットカードの種類に合わせて決済サービスも選びましょう。

 

必要な費用・手数料

導入までに必要な初期費用、導入後に継続してかかる月額費用、決済手数料など、費用面の情報も忘れずにチェックしておきましょう。必要な費用・手数料は会社によって大きな差があり経営に影響します。ただし、費用が安いだけで導入を決めてしまうのは危険です。他のチェックポイントやサポート体制もあわせて調べ、費用対効果が高いと思われる会社を探しましょう。

 

導入までにかかる日数

サービスの利用を申し込んでから実際に導入されるまでの期間は会社によって異なります。目安は1週間〜1ヵ月とされていますが、なかには最短当日で導入できるサービスも存在し、すぐにでもクレジット決済に対応させたい場合におすすめです。自店舗にクレジット決済を導入したいタイミングを加味したうえで、利用するサービスをお選びください。

 

まとめ

本記事ではクレジット決済の導入方法や導入のメリット・デメリット、利用するサービス選びのポイントを解説しました。

 

クレジット決済の導入方法は直接契約方式と決済代行会社経由契約方式の2種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。店舗に合った方法での導入をご検討ください。

 

クレジット決済を導入する際は、その他のシステムに関してもクレジット決済と連携できるものに変更することで、よりスムーズな店舗運営が叶います。株式会社近畿システムサービスではクレジット決済とも連携可能なPOSシステムと連動したサービスを提供しています。現金管理や売上管理の手間を削減し、未回収リスクを減らしながら在庫管理や店舗管理も強化できます。

 

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