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電子カルテとは医療現場で医師が記録する診療記録を電子化し、保存・管理するシステムのことです。
電子カルテはカルテやレセプトの作成を迅速化する他、病院内の情報を一括で収納できるなど、利便性の高い機能を持ち合わせています。
そんな電子カルテですが、導入する際はどのようなポイントを意識して選定すれば良いのでしょうか。
今回は適切な電子カルテの選び方を紹介していきますので、今後の参考に目を通してみて下さい。
目次
電子カルテの導入を決める前にすべきこと
導入で利益拡大に繋がるかどうかの検証
電子カルテを導入したからといって必ず業務の売り上げ向上に繋がるとは限りません。
そのため、導入するさいはデモンストレーションで検証を何度も繰り返し、利益拡大に繋がるかどうかを予め確認しておくことが大切です。
稼働率がどれくらいになるかの検証
また、生産実績に対する生産能力の割合(稼働率)がどれくらいなのかも検証しておく必要があります。
一般的には「稼働率100%付近」が上手く設備投資できているラインであり、それ以上高かったり低かったりした場合、業務上に何らかのムダが生じていると考えられます。
医療現場における業務の効率を上げていく上で稼働率は欠かせないポイントなので、システムを入れることで業務効率が本当に上がるのかどうか?をしっかりと確認しておきましょう。
電子カルテ選びの5つのポイント
電子カルテを選ぶ上で見ておきたいポイントは主に5つあります。
- 操作性
- 価格
- 機能
- 実績
- サポート
これら5つは適切な電子カルテを見極めるためにも欠かせないポイントです。
以下にそれぞれの詳しい解説をしていきますので、一緒に見ていきましょう。
操作性
電子カルテを選ぶ上で何よりも見ておきたいポイントは、製品の「使いやすさ」です。
その他にも「ボタンの配置が分かりやすい場所にあるか」、「直感的に操作できるかどうか」なども業務をスムーズに行なっていく上で外せないポイントになります。
操作性や扱いやすさはその人の感覚で変わってくるので、電子カルテを選ぶ際は予めデモンストレーションを行い、「自分の感覚に合っているかどうか」を確かめることが大切です。
価格
電子カルテの価格に関しても選定の上で欠かせないポイントです。
システムの導入に必要な初期費用はもちろん、その後の事業を維持するためのランニングコストに余裕があるかどうかを見ておく必要があります。
また、初期費用やランニングコストなどの負担に対して、導入するメリットが相応なものかどうか考えておくことも重要です。
「製品の価格が導入するメリットに見合っているか」、「導入した後の費用面に余裕があるのか」などを踏まえた上で、適切な価格帯の電子カルテを選びましょう。
機能
電子カルテに搭載されている1つ1つの機能は、業務の効率面やスピード面に大きな影響をもたらします。
電子カルテの機能は数え切れないくらいに多く、中でも鍵となってくるのが「外部システムとの連携機能」です。
外部システムとの連携機能とは、外部の検査センターとオンラインで通信できる機能です。
遠くの検査センターにオンライン経由で検査指示を出せる他、その後の結果取得まで行うことができます。
数ある機能の中でも特に利便性が高く、仕事上で使う機会も多いと予想されるので、外部システムとの連携機能も選択の視野に入れておくと良いでしょう。
クラウド型電子カルテとは
インターネット回線を通して提供されるシステムをサービスとして利用する形式の電子カルテを、「クラウド型電子カルテ」言います。
通常、電子カルテのデータは院内の電子カルテ用のサーバーの中にあり、診察室屋受付の端末から電子カルテサーバーへアクセスすることで必要な情報を取得しています。
一方、クラウド型の電子カルテは、電子カルテサーバーを院内に設置する必要がなく、電子カルテのデータを提供しているデータセンターへアクセスすることで必要な情報を取得することができます。
そのため、どこにいても電子カルテを使用できるのがクラウド型電子カルテの大きなメリットの1つです。
また、メーカーにもよりますが、データは全てデータセンターで管理されるので、院内にデータを残す必要がなくなり、BCP対策にも繋げることもできます。
実績
導入実績に関しても、電子カルテを選ぶ上で重視したいポイントです。
電子カルテを導入した会社がどのような実績を出したのか見ておくことで、その製品に対する期待や信用度というものはより一層高まります。
もちろん実績があるからといって必ずしも優れているとは限りませんが、導入実績と対応力が比例することを考えると、選定の上で重視したいポイントの1つになります。
サポート
日々の電子カルテ活用を支えるサポート体制も、選定する上で重視すべきポイントです。
例えば、電子カルテが何らかのトラブルにより使えなくなった場合、一刻も早く復旧させなければ、その後の打診ができなくなってしまいます。
そのため、日々快適に電子カルテを使っていくためにも、トラブル発生時にキチンとしたサポートを行なってくれるかどうかを確認しておくことが大切です。
その他にチェックしておきたいポイント
導入するメリットが明確であるかどうか
電子カルテを選定するにあたっては、購入目的が明確であるかどうかを見直しておくことが大切です。
多彩な機能を持ち合わせている電子カルテですが、明確な目的が無いにも関わらず購入しても、長所を全く活かせず宝の持ち腐れに終わってしまいます。
せっかく負担したコストが無駄にならないよう、電子カルテを選定する際は「導入して得られるメリットの内、何を重視するのか」を明確に決めておきましょう。
機能やスペック以外にも目的があるのか
一度導入した電子カルテは長い付き合いとなるだけに、選定の際は機能やスペック以外の部分にも目を配っておきたいところです。
中でも確認しておきたいのが、システムが不具合を起こした時のサポート内容です。
特にシステムトラブルに対するサポートはとても重要で、製品が何らかの原因で故障してしまった際、メーカーがキチンとしたサポートを行なってくれるかどうか確認しておく必要があります。
電子カルテは精密機械であるため、丁寧に扱っていたとしても故障してしまう可能性が十分考えられます。
ですから、機能やスペックだけを見て判断するのではなく、システムトラブルや法令改正への対応を含めた導入後のサポートも予め確認しておきましょう。
電子カルテはどれくらい普及しているのか
2017年に行われた「JAHISオーダエントリ・電子カルテシステム導入調査報告」によると、電子カルテの導入病院の数は前年比343件増の2,903件、導入率は4,2%増の34,4%という結果が出ました。
さらに対前年伸長率は13,4%と高く、電子カルテの導入率がここ数年間+11%~15%をキープしていることから、今後も使用者が年々増え続けていくと予想されています。
引用元: 医療情報システム(オーダエントリ・電子カルテシステム)導入調査
まとめ
今回は電子カルテの選び方や、選ぶ際に重視すべきポイントを紹介させて頂きました。
電子カルテを導入することにより、医療現場における様々な業務を統合して効率化することができます。
そんな利便性の高い機能が魅力的な電子カルテですが、選定の際に重視するべきポイントは多いので、なるべく時間をかけて吟味することが大切です。
これから電子カルテを購入しようと考えている方は、後悔の無い選択をするためにも今回紹介させて頂いたポイントを意識して選びましょう。
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