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RFIDの通信方法には、「電磁誘導方式」と「電波方式」の2種類があります。
とはいっても、これらの用途や特徴を見分けるのがむずかしいのは事実です。
そこで今回は、電磁誘導方式について詳しく解説していきましょう。
RFIDの通信方法は、自社にあったものを使うことでロスコストを抑えつつ売上げアップに繋がりやすくなります。専用のアンテナを導入し、電流に載せて情報の送受信をする電磁誘導方式。これからRFIDの導入を検討する方の参考になれば幸いです。
目次
電磁誘導方式:磁束結合させてデータの送受信をする
電磁誘導方式とは、タグに使うコイルとリーダのアンテナコイルを磁束結合させて、エネルギー変換して信号を送受信する方法です。受信側に埋まるコイルに電気が流れると、磁束がうまれて電流が流れます。この電流に情報を載せて送受信をします。
電磁誘導方式の周波数は、長波の「130~135kHz」と短波の「13.56MHz」があります。通信距離はおよそ70cmまでで、水中での影響を受けにくいです。
たとえば、短波とされる13.56MHz。これらは、かざして決済する電子マネーまやSuicaなどのRFIDに使われます。
とはいえ、通信距離が短いことやアンテナが大きくなることが懸念されます。
電磁誘導方式を使うRFIDの種類
電磁誘導方式を使うRFIDには、
- パッシブタグ型
- アクティブタグ型
- セミアクティブタグ型
といった3種類があります。それぞれ紹介します。
パッシブタグ型RFID
パッシブタグ型RFIDとは、リーダーの電波に反応して動作します。電力が自動で発生するので電池を使いません。そのため、半永久的に利用することが可能です。在庫をチェックしたり盗難を防いだりすることを目的に採用されています。
アクティブタグ型RFID
アクティブタグ型RFIDとは、内臓された電池を使って信号を発信するRFID。人や物などの動くものに取り付けることで、位置情報を管理したり監視したりします。
アクティブタグ型RFIDには、
- 自己通信型
- 待受通信型
が存在します。
自己通信型は、時間を指定して定期的に通信を行うものです。一方、待受通信型は反応を待ったりタグについたスイッチを押したりなど、動的に情報の通信を行います。そのため、自動で通信することができません。
セミアクティブタグ型RFID
セミアクティブタグ型RFIDとは、パッシブタグ型とアクティブタグ型のいいところをもったRFIDです。電池の消耗が少ないですし、通信できる距離も長くなります。とくに、時間を測ったり入退室を管理したりするときに使われることが多いです。
RFIDの概要
RFIDとはRadio Frequency IDentifierの略で、ID情報を埋め込んだRFタグから情報を交換する自動認識の技術です。電磁界や電波を使い、無線での通信を行います。
たとえば、アパレル業界の場合。洋服のサイズによって在庫のチェックをする必要があります。ですが、倉庫まで行ってものを確認するのは手間や時間がかかります。
それぞれの商品にタグを搭載することで、目視で確認しなくてもパソコンでチェックすることが可能です。
RFIDの導入例
RFIDの導入例として
- ローソン
- ユニクロ
- モノタロウ
などがあります。それぞれ紹介します。
ローソンで精算システムを導入
コンビニ大手のローソンは、パナソニック社とRFIDを採用した精算システムの実験をしました。専用の装置にいくつかの商品を置いても、微調整によって誤作動はほとんどなかったといわれています。
ユニクロにおける在庫管理
ファッションブランドのユニクロは、RFIDタグを導入して在庫管理をしています。その結果、以下のメリットがありました。
- 管理に必要な時間が短くなる
- 会計するまでの待ち時間が短くなる
- 足りない商品の数を減らす
導入コストはかかったものの、それを相殺するほどの効果が見込まれています。
無人の店舗を運営するモノタロウ
モノタロウは、無人AIストアを運営しており、軍手や作業服、切削や研磨といった工場で使われる商品を無人で販売しています。
またRFIDタグの導入するだけではなく、専用アプリを使った入店管理や決済システムを導入して、さらなる発展を目指しています。
電磁誘導方式を採用したRFIDで効率的な情報管理を
今回の記事では、電磁誘導方式について解説しました。
電磁誘導方式は、アンテナに近いところでエネルギー変換して情報を送受信します。そのため通信ができる距離はそこまで長くありませんし、アンテナの設置が必須です。
ですが、カード型やコイン型、スティック型など多くの形状に対応できます。また商品タグや物流タグなどにも利用されています。さらに、水中の影響を受けにくいのも特徴の1つとなります。
電磁誘導方式の周波数は、主に、長波の「130~135kHz」と短波の「13.56MHz」になります。
RFIDを採用する商品に合わせて、適切なものを選びましょう。
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